ざっつわんだらんど

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鉈とフラン。

鉈切り丸は人間の無常に真っ向から攻め込んで行く物語で、フランケンシュタインはその無常を受け入れた上で進もうとしている物語を見せてくれたように思います。
ここ何作かの舞台でのごうちゃんは、その無常に押しつぶされてなかなか抗わない役だった*1ので、観ていてしんどかったのだけど、鉈切り丸に関してはそれがいっさいなく、観るのがすごく楽だった。これは私が抗えないタイプの人間なので身につまされてしまい、これまでの舞台をよりしんどく感じたのだろうけれど、鉈切り丸はそのようなことがなく、観た後はいっそ爽快でした。
いや、生い立ち生き様最期がつらいのはつらいのだけど。
まーくんの舞台で、世の人の「無常」なるものを感じたのはOZ以来の久しぶりで、同時期にこの「無常との対峙」というテーマ*2が相並び上演されたのは、なんというかとても不思議でした。上演期間はともかく、演目そのものは意図された訳でなく別々のオファーだったはずなので、余計に。
まあ、同列に並べていいもんじゃないけど、同時期に観たこのふたつをまったく切り離して考えるのは難しいし、むしろ並べてみた方が興味深くはあります。外見が異形であるという共通点も含めて。
と、唐突に思いたったのでメモ。

*1:最期の最期には抗うけれど、その過程ではおおまか押しつぶされていた。

*2:私が勝手にそうと感じただけだけど。