ざっつわんだらんど

scientific taskforce 派生のda fan site

夜のJOEY


幕後に会場を出ると、夜の帳に看板が映えます。


ここよりネタばれ感想です。ご注意ください。




舞台が世界恐慌後のシカゴとあって、少し退廃的ムードな印象ですが、ジョーイの軽快な言動でそれほどシリアスではない序盤です。


坂本ジョーイは、ラッキー@ネバゴナとチャド@ASUを足して2で割り、プレイボーイのスパイスをかけた感じ。
唐突ですが、坂本さんは甘やかされ愛されるのが似合う属性だと思うんです。末っ子だし。ブイでも長年の肩の荷を下ろして羽生えたような(笑)現状では、ひょっとしたら甘えたキャラなのかもしれないと思うほどに。ですから、ひとが気にかけずにはいられない、何をしても嫌いにはなれないというジョーィという役は、しっくりくると思います。
勝手でわがままなのに目が離せない、頑固で相対してるとちょっとイライラするくらいなのに、しょうがないわねと思わせてしまい、子どもみたいに無邪気なところに惹かれる。
まさゆきジョーイ、可愛いんですよ…(苦笑)。
大富豪である高畑さん@シンプソン夫人をパトロンに持つんですが、買われる飼われるのが似合うぜまさゆき。結構ときめいちゃいました(笑)。
プレイボーイ役は初めてと言ってましたが(そうか?)、オラオラ系ではなく前述のような理由で、女がほうっておけない感じは似合う。男からは、決して深追いしない。引いて、追いかけさせるという手管というか駆け引きが計算というよりも天性なんだなと感じさせられたので、とてもプレイボーイらしかったです。坂本さんも意外とそうなのかしらとか思うほど。


出番でいえば、出ずっぱりではないし、踊りもそんなにハードではないので、ちょっと楽かなという印象。ただし、パンフのインタビューで、細かいところが結構大変なダンスで身体を酷使していると言っていたので、見た感よりたいへんなのかもしれませんが。
でも、ちょっとまーソロナンバーが少なかったかなー。


高畑さんを舞台で観るのは初めてなのですが、さすが。お芝居が引き締まります。この方との掛け合いでまーが得るものはかなりあると思う(何目線?)
例えば、ミュージカル畑の方が台詞を歌う比重が、歌7:台詞3であるならば、この方は、歌3:台詞7って感じかな。それが決して不自然でも不快でもなく、すんなり感情と共に聴きいれるのが心地よいです。ま、あくまで素人目ですが。


好きなのは、リンダとのシーン。
ふたりが出逢った時、要するジョーイはナンパ目的でなんだけど、警戒心のある子犬ちゃん懐かせるために、とびっきりやさしい声音で奏でるのです。そこへ清清しい高音のリンダの声が乗るのが、とてもステキです。
彼女の家や、店できゃっきゃするふたりも可愛いv
また、無垢なリンダに翻弄されるジョーイも可愛いです。割とひとを振り回しがちなジョーイが振り回されるので、違う面が見られるのがいい。
彼女の影響もあるのですが、ジョーイプロデュースのショーが踊り子にお花の役をやらせてお花畑にするのですが、プレイボーイの頭の中がお花畑とかそれもう可愛すぎて何なのwwwwと思わずにはいられません(笑)。


グラディスは、後半にジョーイを想って歌い上げるナンバーがとてもよかったです。彼女の行為は身勝手であまり共感はしたくないのですが、人間味があるっちゃあるってとこかな。ジョーイとグラディスは内面が似ているので、それによるジレンマで彼女も苦しんでいるのだろうなというのは伝わります。


後、細かく個人的に見どころなのは、やっぱりトラッドなスーツをたくさんお色直しさせてもらえている坂本さんでしょう(笑)。
ストライプの入ったチャコールグレーの三つ揃えとか、もうもう似合う!ハットも似合うんだなこれがまた。もう無駄に脚長!これたぶん毎度言ってますけど(笑)。また、ジャケットを脱ぐとサスペンダー仕様が多いのですが、すでにスラックスのウエストが割りと緩めなので、こりゃ後半どうなるんだ!衣装さん詰めて詰めて!といらんお世話まで妄想しました(苦笑)。近年、そんなに痩せなくなってはきてるけど、でもまあ痩せるよね(どっちだ)。


夫人との後朝のベットの中でずっと眠ってるとこは、ランニング*1脱いでもいーんじゃなーい?と思いました(正直)。高畑さんが切々と恋の歌を歌い上げているいいシーンなのに、寝てるから、寝顔ずっと観ちゃうっての(笑)。ベットリネンの隙間から、膝小僧が覗くのも、嫌いじゃないです(笑)。
高畑さんに抱きついたりお尻撫でられたりなシーンもあるのですが、ちゃんとエロティックでやらしかったです。私も触りたいわーと思った(笑)。
それから、数回タバコを吸うシーンがあります。完全に吹かしてるし、煙薄いし、禁煙ホントみたいだなーと改めて思いました。誰かさんみたい(笑)に仕草が覚束ないってのは勿論ありませんが、普段吸ってなさそうな気配でした。近年、匂ったこともないし←嗅ぐな。


そういえば、ソロモンでも流れていたシンプソン夫人に水をかけられるシーンは実際にあります。2作連続コップで水をかけられてますね。まーって(笑)。


幕間があって、後半は女性同士の関係性もステキです。一見はかなげなリンダが意外と強かったり、シンプソン夫人には確固たる意志が感じられたり、ひとりで生きているようなグラディスが実は一番揺れやすいとか。そういう彼女たちの生き方も3人3様で興味深いです。
レギュラー化している青山さんは、あいかわらず良いお声でした。彼とボーイの子との関係も気になるなー(笑)。


全体的には、わりと感情をカットされる感じは否めませんでした。
これもパンフによりですが、ミュージカルぽくなく、ジャズのセッションのように掛け合いで歌に入ったり、話が進んでいくというつくりのせいなのだろうと思います。もうちょっと熟れたら、また印象も変わるかな。
楽しかったのは、間違いないです。


カテコ前の最後の挨拶で投げチュー、最後のカテコでまた投げチューと、ジョーイの入っている坂本さんはかなりフランクでした。大盤振る舞いやな(笑)。
最後の最後に緞帳の奥からひとり出てきてくれるのですが、帰る時に緞帳の合わせ目がわからないのか、はたまた後ろのスタッフが押さえているのか、せっかくカッコつけていたのに、戻れなくてあわあわしているのが、ああまーくんやwwwと思ったものです。ようやく緞帳の合わせ目を見つけてから、下半身を緞帳で隠して「ジップv」とか劇中のグラディスを真似るギャグかまして帰っていきましたが。まあ、なんだかんだよゆーじゃん(笑)。

*1:タンクトップではない。